日本平動物園の「おチビ」ちゃん その2

シー&ミホのお話の続きをしましょう。

2013-12-18-12-32-10

シーちゃんが笹を食べる姿を毎日見ていたミホ。食べられないのに笹をハミハミするようになり、そのうち食べるようになりました。この流れは同級生パンダとそんなに差がなかったかと。

それでも、一人っ子なのに体が小さいミホ。原因は、リンゴが食べられなかったことにありました。

2014-07-01-23-19-33

これは、ミホのリンゴトレーニングの様子です。左にはリンゴを持った飼育員さん。
ミホはリンゴを何回か見たり、一度だけ近寄って匂いをかいだりするのですが、絶対に口を付けないのです。
お母さんのシーちゃんはリンゴが大好きで、飼育員さんからもらうときはたいてい放飼場の入り口で最初に食べ、次に飼育員さんが移動して放飼場の中ほどで食べるという流れがありました。

しかし慎重派なミホは飼育員さんになかなか慣れず、リンゴタイムのときは離れた場所でジッとしていました。
お母さんがリンゴを食べる様子をしっかり見ていなかった&飼育員さんに慣れることができず怖かったというのが、ミホがリンゴを食べなかった原因だったのかもしれません。
ミホはリンゴの味を知らぬまま、年を越しました。

他の同級生パンダの様子は他の方のブログなどで読んで聞いていたのですが、リンゴを食べ始めた時期の違いと体格差に驚き、正直不安でした。
飼育員さんも、なかなかリンゴを食べなかった子パンダが死亡した例が以前あったと話しており、今回の件でも焦っているようでした。
離乳食を作ってみたりと様々な工夫もなさっていましたが、ミホが笹以外のものを食べることはありませんでした。
(離乳食はあとでシーちゃんが美味しくいただきました^_^;)

2014-01-18-18-12-47

1月のある日のこと。
ミホがシーちゃんの口移しでリンゴをわずかに食べた、との報告をいただきました。
その数日後の1/10の朝、初めて一切れのリンゴを食べ切ったとの話も聞きました。そのときのミホはかな〜り疑い深く飼育員さんを見つめていたとか(笑)
一口食べては飼育員さんを見る、一口食べては疑いの視線、とまあ、色々とあったようです^_^;

ぜひともミホのリンゴタイムが見たい!
ということでその日のお昼のリンゴタイムを見ることにしたのです。

いつも通り、交換用の笹とリンゴを持ってきた飼育員さん。入り口で待ち構えるシーちゃんは早速リンゴをゲット。
ミホも飼育員さんを見ています。逃げることもなくなりました。
シーちゃんにリンゴをせがまれつつ、ミホにリンゴを差し出す飼育員さん。
戸惑いつつも、飼育員さんが持つリンゴに右手をかけました。リンゴトレーニングのときとは明らかに違う行動です。

そのまま小さな口でリンゴをぱくり。
小さな小さな、食べ跡がリンゴに残ります。
ミホはそのとき、少しだけ飼育員さんの顔を見つめました。疑いの視線ではなく、今度は嬉しい顔のような、美味しい顔のような、感動しているような、いい表情をしていました。
あのときの目の輝きは、未だに忘れられません。

そのままゆっくりと手を離す飼育員さん。ミホは右手でリンゴをしっかりと掴み、少しずつ少しずつ食べ始めたのです。

飼育員さんは優しく見守りながら、次のリンゴをミホに与えました。シーちゃんも一緒に並んで食べていました。
シーちゃんは左利きなので、左手を使ってリンゴを食べるのですが、ミホはその様子を見たせいなのか、今度は左手でリンゴを持って食べ始めました。
えっ、ミホは両利き?と大混乱でしたが、現在は左利きになっています(^ ^)


リンゴ命!!のレッサーパンダ。
リンゴさえあればレッサーパンダは思い通りに動くと言われるくらいの動物ですが…最初から食べられるわけではなく、初めて見るものに対しての恐怖や不安に打ち勝って初めて、リンゴを食べられるようになるのだと実感しました。

人間も同じですよね。たくさんケガをしたり、遊んだり、口に入れてみたりして、色んなことを学んで成長していくのです。

レッサーパンダとして成長するための第一歩を、ミホは私に教えてくれました。


リンゴを食べ始めてから一週間の間に、ミホは急成長を遂げます。あ、身体的な意味で、ですよ。
2014-02-06-22-29-37

リンゴをガツガツ食べるようになり、この頃から足が伸びたり体が伸びたり…そして、元気に走り回るようになったのです!!

壁を越えたミホの急成長。
見逃すわけにはいかない!!!
そして私は大学卒業を目前にして、動物園通いを週一でするようになるのでした。
よく卒論書けたよなぁと思います^_^;

2014-02-27-19-39-56

これは卒業直前に作ったアルバムの1ページなのですが、ミホとお母さんのシーちゃんはとても仲良しでした。
シーちゃんはわりとヤンチャなところがあり、以前紹介したタクともやりあえるほどの女の子です(笑)
ですが、ミホに対してはとても優しく、マイペースなミホの成長をあたたかく見守る素敵なお母さんでした。

ミホが遊ぶようになると、シーちゃんも一緒になってゴロゴロ遊んだり、リンゴを食べるときも娘のリンゴは絶対に取らず仲良く分け合っていました。
シーちゃんとミホの同居は本当に見ていて幸せなものでした。


そして、シー&ミホ親子の最後の試練の日がやってくるのです。

またまた次に続きますよ。

野毛山動物園のレッサーパンダ「ウミ」へ。

2014-07-02-21-23-56


6/29、野毛山動物園のレッサーパンダ、「ウミ」♂が亡くなりました。


ウミへ。
3月に初めて出会ったウミ。
噂で、同居しているキンタとラブラブで有名と聞き、電車に乗っているときからずっとワクワクしていました。

自分の可愛さを理解している君のパートナーのキンタは、もちろん可愛かった。
君は、キンタと比べるとかなり顔つきが違い、キリッとしたイケメンだと思いました。
キンタが好きでしょうがなかったんでしょう(^ ^)ずーっとキンタのことを見ていたの、私も知っているよ。キンタの側にいられるだけで、幸せだったよね、きっと。

リンゴタイムのときは、お立ち台ですごーくいい表情をしてくれたね。
美味しい顔がウミの1番の魅力だったと私は思います。
君の顔を見て、ニコニコ笑っている子どもたちや常連のファンのみなさんの姿、知っていたかな。
そして、リンゴタイム中にキンタにリンゴを取られたり、足を滑らせてしまって周りのお客さんをびっくりさせたり。キリッとしている顔と、少しドジな行動のギャップ、とても好きでした。
「本当にウミはドジねぇ。」と笑顔で、少し仕方なさそうに話している常連のファンの人のこと、君は知っていたかな。

ウミ、たくさんの人に愛されていたんだよ。
キンタもきっと、ウミと過ごす時間が大好きだったと思うよ。

キンタのこと、賢健のこと、野毛山動物園の動物たちやファンの皆さんのこと、妹のそらちゃん、全国にいる子どもたちのこと、ウミはきっと空から見守ってくれているよね。


野毛山動物園になくてはならない存在だったと改めて思います。
ありがとう、ウミ。
どうか安らかに。

日本平動物園の「おチビ」ちゃん その1

「おチビ」

このワードでパッと彼女が思いついたアナタ。
日本平動物園のディープなファン、または、ワタクシのTwitterを見過ぎでしょう(笑)

2013-12-18-12-29-20

そう、こちらのおチビちゃんです。

本日は日本平動物園のレッサーパンダ、「ミホ」のお話をいたします。

私の推しメンであるミホ。
なぜ私がミホをここまで好きになったのか、伝わると嬉しいなあと思いながら書いていきたいと思います(^ ^)


2013-11-04-21-14-30

2013年7月9日、日本平動物園に1匹のレッサーパンダが誕生しました。
母は日本平動物園で生まれ、人工保育で育てられた「シー」ちゃん。父は以前も紹介しました「タク」です。
日本平動物園にとっては3年ぶりのレッサーパンダの赤ちゃん誕生となりました。

10月中旬より一般公開され、11月には「ミホ」と名付けられた赤ちゃん。シーちゃんは人工保育育ちでしたが、立派にミホを自分の手で育てました。人工保育育ちの母が自然保育で子を育てる例はとても少なく、国内ではシーちゃんで3例目となりました。

ミホは少し体が小さいのですが、シーちゃんはとてもがんばって子育てをしていました。
飼育員さんはかつて3頭の人工保育を経験した方ですので、ミホのことはきっと大丈夫だろう、と思った方も多いかと思います。


ですが、ミホがここまで成長するまでにはとってもいろーんなことがあったのです。
飼育員さんからお話を聞いても、まあ本当に冷や汗だらけの毎日だったとか(笑)

2013-11-03-11-10-48

ミホはとてもおとなしく、慎重派に見えました。そしてお母さんが大好き。
必ず後ろについて歩いていました。
シーちゃんは、お父さんのシュウシュウに似たのか?はわかりませんが、ミホと比べるとそこまで子どもにべったりではなく、無関心に見えるほどなのですが、実はよく見るとミホを常に気にしている。そんな感じの子育て風景でした。
ときどきスイッチが入って、ミホがぽかーんと見る中遊びまくってるときもありましたが(笑)

シーちゃんがしっかり子育てをしているから元気に育ってるんだなぁ、とこのときは思いましたが、公開までの間には本当に色々あったようで…。

2013-01-21-13-05-22

ミホが生まれてすぐの頃、シーちゃんはかなり戸惑っていたようです。お母さんに育てられなかったシーちゃん、最初に一体何をすべきなのか全くわからなかったのでしょう。
とりあえず大事にしなきゃ、という本能は備わっていたのか、ヒトが巣箱に近づくとウロウロソワソワし、離れるとすぐに子どもの元に戻ったようです。
また、連れ回しの回数も多かったよう。ミホをくわえたまま高いところに登ることもあったとか。より安全なところに子を連れていきたいと思ったのかもしれません。
実はシーちゃん、とっても美形でしっかりした顔立ちですが、割とドジっ子です。というか、大雑把なところがあります。
ミホをくわえたまま高いところに登ったシーちゃん、何故か口を開けてしまい、ミホが床に落下したという事故もあったよう…。幸いミホは無事でしたが、飼育員さんは気が気じゃなかったと話していました。たのむよ〜シーちゃん〜と思ったことでしょう…^_^;

2013-12-14-14-52-05

ミホ公開後、シーちゃんはときどきこのようにキラキラした顔でなぜかミホにマーキングをしていました(笑)
大事な子なの!という主張なんでしょうか?シーちゃん、面白い子です。

なんとか公開の日を迎えられたシー&ミホ親子。仲睦まじく暮らす親子の姿に飼育員さんたちも一安心だったのではないでしょうか。


もちろんそんなことは、ありません(笑)
シー&ミホ親子にはまだまだ待ち受ける試練がありました。


次に続きます(^o^)/
ギャラリー
  • 私はあなたのお母さん
  • 私はあなたのお母さん
  • 私はあなたのお母さん
  • 私はあなたのお母さん
  • 私はあなたのお母さん
  • 私はあなたのお母さん
  • 私はあなたのお母さん
  • 私はあなたのお母さん
  • 私はあなたのお母さん