前回の訪問では、レッサーパンダの風菜、菜っちゃんのお別れ会に参加していたため、レッサーパンダ舎以外の場所をほとんど見ることができませんでした。

今回は開園から閉園までいることができたので、千葉市動物公園をぐるっと一回りしてきましたよ。


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モウコノウマです。
ご存知でしょうか?私は多摩動物公園に行くまで、モウコノウマのことを知りませんでした。
モウコノウマは、現在私たちがよく見る家畜のウマが、家畜になる前の姿だそうです。

千葉市動物公園には「家畜の原種ゾーン」というエリアがあります。
ふれあい動物園にいるような、ウマ、ウシ、ブタ、ヤギ、ヒツジといった家畜動物たちは、すべてヒトの利益になるように改良された(言い方が悪いかもしれません^^;;)動物です。
「家畜の原種ゾーン」には、家畜動物たちが改良される前はどのような動物であったのかを展示しているのです。

他の動物園にはなかなか見られないエリアなのではないでしょうか。
そういった意味では、私は千葉市動物公園のひとつの素晴らしい特徴だと思います。

家畜の原種たちの中には絶滅危惧種に指定されている動物もいます。
実際、ウシの原種にあたる動物は既に絶滅しているとか(そのため、千葉ではよりウシの原種に近いバイソンを展示しています)。

特にモウコノウマは、1897年以降に野生絶滅をし、飼育個体を野生復帰させるプロジェクトが進められています。ですが数は少なく、国内では多摩動物公園、千葉市動物公園にしかいません。
千葉市動物公園園長の石田さんは、講演会でもモウコノウマの繁殖に特に力を入れたいとお話しておりました。

動物園の役割の一つは種の保存にありますので、モウコノウマ野生復帰プロジェクトの成功を目指して頑張ってほしいと思います。


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千葉市動物公園のエリアのひとつ、「草原ゾーン」です。キリン、ゾウ、シマウマ、ダチョウ、シカなどなど、草食動物たちがのびのびと暮らしています。
私はこのエリアも素晴らしいと思いました。道にヒトがいなければ、まるでサバンナやアジアの平原を見ているかのようです。
ここも千葉市動物公園のもうひとつの魅力ではないでしょうか。

この日見たキリンは2頭。片方は最近茶臼山から来たヨウタくんだそうです。たぶん、冬の茶臼山で、雪の中で会ったかも(^^;


ふれあい動物園では、名前の通り家畜などの動物と触れ合うことができます。
千葉市動物公園のテーマは「動植物とのふれあい」です。
しかし、私の見た限りでは(個人的意見ですが)、テーマの軸になるエリアのわりにはインパクトが薄いというか…他園にもあるエリアだからかもしれませんが、あまり印象に残らないのです。

講演会でのお話によると、ふれあい動物園は「山裾の農場」の雰囲気を持ったエリアに変えるとのことでした。非日常の体験、体験型農場をテーマにするそうです。
リスタート構想の概要版を読むと、ポニーの乗馬や子供達が遊べるジャブジャブ池、体験学習の拠点となるビジターセンター、大規模な休憩場所も設置されるよう。
今まで遊園地があったところにできるため、モノレールに乗りながら動物園の雰囲気を感じることができる、ともありました。

農場風のふれあい動物園…というと、芝生広場にときどき子ヤギが出現する日本平のふれあい動物園を思い出すのですが(笑)、遊園地の跡地ならば、かなり大きなふれあい動物園になりそうですね。その場所だけでも、ひとつの動物園に匹敵するほどになるのではと思います。

今までにないふれあい動物園をめざすとのことで楽しみですね。
…ただ、ふれあいができて、池で遊んで、休憩もできてしまったら、ふれあい動物園だけで帰るファミリーもいるのかな〜とか思ってしまうのは杞憂でしょうか(^^;


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「ようこそ〜♪」
こんな感じで動物に迎えられたら最高ですねえ。

千葉市動物公園は、ウエルカムアニマルの設置も考えているとのこと。
…すみません、レッサーパンダではないようですが(^^;

既存のオランウータンやテナガザルなどが空中散歩をしているところを見ながら、動物公園に入場することができる。意外性を持ったウエルカムをしたいとのことでした。
各門にウエルカムアニマルを置くとのことも。
これは楽しそうですね。空中散歩というと某園を思い出さないわけでもないですが(笑)、千葉市動物公園は動物に会えるまでの道のりが長いので、ウエルカムアニマルがいたらいいなあと思っていました。やるならば国内最長の空中散歩をめざして!お客さんを迎え入れてほしいです(^ ^)


まだまだつづきます!!