浜松市動物園の続きです。


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左:チャ、右:キンタロウ
浜松市動物園、ベテラン夫妻であります。
共に1997年生まれの17歳、同級生です。

レッサーパンダの中ではかなりのおじいちゃんおばあちゃんではありますが、毛並みもよく、元気に過ごしていました。

とても仲のいい2匹で、いつもくっついて過ごしています。キンタロウ、いい顔をしていますね。


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穏やかな時間が流れる2匹の空間。
やっとチャさんが顔をあげてくれた(ノД`)


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時にはこのようにシンクロ毛づくろいまで(笑)
そのうち小競り合いになることもありますが、基本仲良しな2匹です。

キンタロウは、自分から転がってチャさんにアピールする可愛いおじいちゃんという印象を受けました。
チャさんは、そのアピールを「しゃーないなあ」とクールに受け止めたり、スルーしたり。
こういう関係の恋人同士、どっかで見たような……??笑


17歳はもうすでに繁殖から離れる年齢であります。
人間としては、「子どもが生まれて欲しい」「大事な血統を残したい」と思ってしまうこともありますし、動物園で動物を育てる上で、希少動物を繁殖させることは人間に課せられた使命でもあるとは思うのです。
実際、子どもは可愛いですし、若い動物は動きが多く見ていて面白いものです。

年老いた動物たちを見て、皆さんはどう思いますか。
毛並みも若い子よりは悪く、動きも遅く、痛々しさを感じることもあると思います。

ここ最近、おじいちゃんおばあちゃんのレッサーパンダに会う機会が多く、各園で長い時間観察させていただきました。
今の姿を見ながら、「生まれたときは、たくさんの人に祝われたんだろうな」「ペアを組んだのはどんな相手で、どんな雰囲気だったんだろう」「今は何を感じながら生きているのだろう」とじっくりと考えます。
15年も20年も生きて、昔だけでなく今もなお多くの人から愛されるレッサーパンダのおじいちゃん、おばあちゃんたち。
それぞれのパンダたちの存在の大きさに改めて驚き、尊敬の念を感じます。

ぜひ、多くのお客さんに動物の歳を重ねて行く姿を見てほしいなあと思います。


また、チャ&キンタロウもそうですが、到津の楠&同同、日本平のアーヤ&アーニャなど、同居しているおじいちゃんおばあちゃんパンダも多いような気がします。
レッサーパンダは単独生活と聞きますが、歳をとってからのレッサーパンダは複数生活の方がいい刺激になるのかなあ、なんて勝手に考えています。

これからも、チャ&キンタロウは仲良く歳を重ねていってほしいですね。