2014年12月

動物納め2014 〜地獄谷にて〜

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地獄谷野猿公苑に行って、スノーモンキーに会ってきました。
実は実家から一番近い、動物に会える場所だったり^^;
冬に行くのは初めてで、地獄谷自体も15年ぶりの訪問でした。

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ニホンザルには興味があるわけではないのですが(笑)、野生動物と最も近くで出会える場所ということで興味があり、連れて行ってもらいました。
ここのサルは温泉に自主的に入ります。手からそーっと入って、体を少しづつお湯に浸けて、一息ついて座り込む。ヒトとほぼ同じですね。
まあ、子ザルはダイブして入りますけど(笑)

夏なんかだと、温泉にエサを投げ込んでわざと入るように促すそうですが^^;

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オスザルはあまり入らないそうですが、今日は寒かったのか、このあと温泉に浸かっていました。
入っているのはほとんどメスや子ザル。ヒトが見ているとはいえ、ヒトは温泉の中に入ることはできないので、サルにとっては安全地帯なのかもしれません。

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地獄谷とはよく言ったもので、ものすごい傾斜のきつい谷…。雪崩がきたらまさに地獄です。
この傾斜もニホンザルは軽々登って、しかも転げ落ちながら遊ぶんですから、大したものです。子ザルはしょっちゅう転げ落ちては走り回り、登っては友達に飛びかかり、とにかく自由でした。

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広い山でのびのび生きる動物、ニホンザルを見て、やっぱり野生動物は素晴らしいと思いました。また、ここのニホンザルはヒトを恐れず、訪れるヒトもサルとの距離感をうまく保って、いい関係を築いていました。

かつて野生動物であった動物たちの野生復帰、ヒトとの共生…テーマは難しいですが、すべての動物に適用できるような環境を作ることができたら、と思います。


レッサーパンダはあまり関係ない記事ですみません(笑)

それでは良いお年を(^o^)/


※地獄谷に行く途中、帰る途中で盛大に転び、体を痛めました(´Д` )訪問される方は、靴選びを慎重に…!

2014年パンダ締めは推しメンと♪ 静岡編

お客さんにサービス中のこの綺麗な子は?

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今年生まれのまつばさん♪

日本平動物園に行ってきました。


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大きくなりすぎて、お母さんよりでかいんじゃね?という感じのまつば。
実際、お客さんのほとんどにお母さんだと言われているとかなんとか^^;
もちろん、子供ですので、毛並みがふさふさすぎるだけで、体重は3.4Kg。まだまだお母さんよりも2Kg少ないそうです。
昨年のミホ姉さんの2倍はあるけどね〜笑

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お母さんのシーちゃんは相変わらずの美形&マイペース子育て。
とはいえ、まつばも大きくなりましたので…

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親子バトルも勃発しておりました。お母さんお疲れ様です。
まつばは一日中、シーちゃんを追っかけては襲いかかり、シーちゃんに足蹴にされたりパンチされたり^^;
ときどき教育的指導という名のシーちゃんの制裁が入ったり^^;^^;
子育てシーンはやっぱり見ていて楽しいですね。昨年のミホとの違いもとても面白いです。


そんなシー&まつばを影から見つめる怪しい子が……?
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なんとなんと、私は初めまして、秋吉台からやってきたリナちゃんです。
リナは現在、レッサーパンダ飼育棟にいます。秋吉台からやってきた当時はレッサーパンダ館の方にいたそうですが、最近飼育棟に移動、奥の放飼場にときどき出されているようです。

リナのことはまだ日本平のホームページ等に載っていませんし、時期等もわかりませんが、のちにカナダに行くことは秋吉台から発表されています。
とりあえず元気にしていましたよ、という現地情報のみお伝えしておきます。

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めちゃくちゃ見辛くて申し訳ないのですが、まつばとリナがオリ越しに挨拶をしています。
なんでも、まつばとリナは結構仲がいいんだとか。ときどき、このようなやりとりが見られるようです。
まつばからしたら、となりの綺麗なお姉ちゃんのリナが気になるのでしょうね。シーちゃんも特に威嚇などはせず、普通にしていました。

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またリナも、親子の様子が気になるようで、よくシーとまつばを見ていました。まつばが木に登ったときは、シーちゃんもリナもまつばのことを見ていました。血はつながっていませんが、お姉さんらしいリナちゃんを見てほんわかしました(^ ^)

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臆病な子だと聞いていましたが、リナはのびのびとマイペースに暮らしているように見えました。もっと表に出ることは難しいかもしれませんが、短い期間とはいえ日本平で元気に楽しく暮らしてくれたらと思います。


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ミホさんおはよう!
…リンゴ待機の姿勢(笑)
朝イチのミホさんはちょー暴れん坊でした^^;
走るわ跳ねるわ木にぶつかるわ…場内いっぱいに駆け回り、見つけたものすべてに勝負をしかけるミホさん。あんなに小さくておとなしかった子が、成長して不思議な暴れん坊になってしまいました(笑)
ミホさんは動物園の人にもお客さんにも気に入られているようです。やっぱり面白い行動に目が引かれるようで、日本平動物園の代表レッサーパンダの座にあるミホさんなのでした。
うん、ずっとここにいていいんだよ(^ ^)笑

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リンゴむしゃむしゃ、左利き♪
あれだけねだっていたくせに、終盤になると気が散るのか、リンゴを食べながら周りをキョロキョロ見るミホ。飼育員さんも、ミホが何を見ているのかと不審そうでした。

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飼「まだまだあるよ〜」
ミホ「わーいっぱい!」

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リンゴを食べたら笹食べタイム♪
今日は立ち食いミホ♪よきことよきこと(^ ^)

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お父さんのタクちゃん!
リンゴがつがつ、左利き♪リンゴの貰い方が激しくて奪ってるようにしか見えない〜^^;
相変わらずのオスっ気の強さ。来年はスミレとも組むんだよね?もう少し丸くなるんだよ〜笑

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スミレは可愛くスヤスヤ。
日本平の女の子の中で一番むちむちできゅーとなスミレ♪びびりちゃんだけど…無理せず来年もがんばるんだよ〜。

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今年はスミレとのペアリングで素晴らしい紳士ぶりを見せてくれたシュウシュウ。来年は隠居かな?
スミレとのペアリングを願わくばもう一度…と個人的には思っていましたが、ね。無理はしない方がいいよね。
毛並みもツヤツヤになったシュウ様、マイペースにのんびり来年もよろしくね(^ ^)

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シュウ様大回転。

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最後はモデルウォークなミホさんを見てお別れ。
一年間、日本平のレッサーパンダを、特にミホをよく見てきました。
たくさんの癒しはもちろん、学ぶことも多かったなあと思います。

そして飼育員さんをはじめ、動物園の皆様や出会ったファンの方にも非常にお世話になった一年間でした。
こんな駆け出しの、生意気なレッサーパンダオタクに優しく接してくれた皆様には感謝しかありません。本当にありがとうございました。

もっともっとレッサーパンダについて学んでいきたい、もっと知りたい近づきたい。この気持ちを持ち、来年も追っかけていきたいと思います♪

それでは皆様、レッサーパンダのみんな、良いお年を…(^o^)/

2014年パンダ締めは推しメンと♪ 京都編

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「よっ。」


わたなべは倒れた。
一か月ぶりにレッサーパンダを見た、にもかかわらずこのあまりに刺激の強すぎるあざとさと可愛さ、その魔力にやられたのであった。



…京都市動物園に行ってきました♪

京都市は先月頭に来て以来、命名されてからは初めてムータンくんに会いました。

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朝ごはんは大量の京都産の笹。モリモリモリモリ食べ続けるむーたん。ちょっぴり体も大きくなっていました。健康優良児( ´ ▽ ` )

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外にはお母さんのジャスミン♪
朝からジャスミン!うれしいーー!
ジャスミンも笹をむしゃむしゃ。もふっとむちむち体系のジャスミン。
…もう子どもがお腹にいるの^^;?笑
京都イチの食いしん坊は横に成長中?!元気で何より。

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ジャスミンに会うのは大抵午後のことが多かったので、朝日を浴びるジャスミンは新鮮でした。いい天気で日差しも暖かく、どの動物も過ごしやすそうな1日でした。

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ひととおり食事を終えたむーたんがやってきました。
遊びたかったのかはわかりませんが、窓際に近づいてきました。むーたんが手を上げたので、それに合わせてこちらも手を近づけたらバンザイで襲いかかってきました(笑)
遊び相手がいるといいけどねえ、こればっかりは難しいですね。

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古都ちゃんは樹上でムシャムシャ。この子を見ると京都に来た感じがします。

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むーたんくんはあざといポーズでひと眠りするようです。
…たぶん、この子、自分の可愛さを理解していると思います^^;
なにをしていても行動一つ一つがもにょもにょうにゃうにゃ…なんというか、もう可愛いんです。
ジャスミンの子ども、っていうフィルターがガンガンかかっているという自覚もあるのですが(笑)

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アムールトラのアオイ嬢。日本平生まれ、三つ子のお母さんトラですよ。

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こちらはフンボルトペンギンのナンテンちゃん。天王寺生まれだそうです。移動して四年ですが、まだ群れに馴染んでいないそう…可愛い子なのになあ。仲良くやるんだよ!

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こちらはアザミちゃん。京都市動物園で生まれた子。この子も壁際近くによく来てくれました。

ペンギンは見た目での見分けが難しいので、フリッパーの標識で見分けています^^;

1988年生まれのフンボルトペンギン、ナズナさんだけ、エサを陸上でもらっていましたが、高齢による白内障のためだそう。驚いたのは、陸上にあがったのはナズナさんの方からで、そちらの方が水中よりもエサを取りやすいと自ら判断したとか…。仲間も飼育員さんもナズナさんの意向を汲み取っているのか、その違いを自然に受け入れている姿に感動してしまいました。
頑張って長生きしてほしいですね。目指せ世界最高齢!

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カリンちゃんも元気そうでした。
ただ、神経質なのかな?音やヒトの姿に必ず反応していました。熱帯館内は音が響くので、おどかさないように気をつけましょうね。

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ジャガーのグランデ爺さん、ツキノワグマのサクラさんが相次いで天寿を全う、あらたなメンバーが加わりました。
王子動物園より、ジャガーのミワちゃんです。黒ジャガー!
活発な子だと聞いていましたが、まだ緊張しているのか動きはあまりありませんでした。早く慣れるといいね。
ちなみに、ミワちゃんが寝そべっているところは床暖房だそうです。うらやましい…園内は寒いのです。

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レッサーパンダ舎では、ジャスミンがジャス道を巡回中でした。ときどきクローバーを食べつつ。肥料をまいて育てた(?)クローバージャングルを自らで食べる…自給自足系パンダです。

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おお!古都ちゃんがこんな近くに!(‘∀‘ )
基本は樹上で食べていますが、この日は下に笹があり、ガラスの目の前で食事中でした。

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こっちゃんスマイル!元気元気だ!
ちょっと毛が薄めなのが気になりましたが…笹はしっかり食べていたので大丈夫かな?寒いから無理しないでね。

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むーたんはリンゴ、ぶどう、ペレットをもの凄い勢いで食べ終わり、毛づくろいタイム。リンゴハイは凄すぎて撮れませんでした…。

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「もうないのぉ?」
食後なので眠そうです。そして…

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ゴロゴロ、うだうだ、

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もにょもにょ、

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のびーーーー、

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( ˘ω˘ )スヤァ…


…わかっているとしか思えない。
鼻血を流しながら、わたなべは思いました。


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その後も団子になったり、

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団子が溶けたり、

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シャッターチャンスタイムを気まぐれに設けたりと、自由なむーたんの寝姿を見ることができました。
ありがとうね。気持ち悪いのがずっと張り付いててごめんね。

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樹上から見下ろすジャスミンの姿を目に焼き付けつつ、京都でのパンダ締めを終えました。


残念ながらウーロン、茶々さんには会えませんでしたが…京都市れっさーずの皆さん、今年もありがとうございました。たくさん癒されました。
悲しいニュースもあったけど…むーたんが生まれてきてくれて、元気に育ってくれて、本当に良かったです(^ ^)

来年は京都市れっさーずのみんなに、たくさんの幸せとたくさんの美味しいリンゴが訪れる一年になりますように♪

ライチョウパネル展 in ぎふ

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現在、岐阜大学図書館にて公開中の「ライチョウパネル展 in ぎふ「ニホンライチョウの危機 〜神の鳥を失わないために〜」を見に行ってきました(^ ^)

レッサーパンダ狂いのわたなべが、なぜライチョウ?なのかと言いますと色々と理由がありまして。

1、ライチョウはふるさとの長野県の県鳥だから
2、主催の岐阜大学の先生に会いたかったから(レッサーパンダ含め、多くの動物園動物の研究をやっている研究室の先生なんですよ〜)
3、ニホンライチョウ野生復帰の取り組みが、レッサーパンダの野生復帰に繋がらないかな〜そんなヒントがどこかにないかな〜という淡い期待があったから
4、ライチョウがかわいいから(冬のライチョウは白くて丸くてたまらんのです)

などなど。
…どうでもいい前置きでしたね(^^;;

勉強できたことをお伝えしますので、ぜひとも動物園大好きな皆さんにも足を運んでいただきたいなあと思います。

◉ライチョウについて
北半球のさむーいところに住んでいる鳥。ノルウェーのスバールバルライチョウなどは名前を聞いたことのある方もいらっしゃると思います。
その中でもニホンライチョウは最も南に住むライチョウで、はるか昔地球が暖かくなった頃、北アルプスや南アルプスの高山帯に取り残されたライチョウの祖先がいました。このライチョウが今のニホンライチョウの祖先にあたります。
重さは500gくらい。オスにはまぶたに赤い部分があり、メスとの見分けができます。上の写真の剥製はオスですね。

◉ニホンライチョウの分布
現在のニホンライチョウの分布は岐阜と長野の県境の高山帯や富山の高山帯、南アルプスなど。主に4つの個体群に分かれていると考えられています。

◉食べ物
基本的には草食。ダケカンバなど高山植物の葉や芽、コケモモの実などを食べているそう。タマゴを産む時期は雪の上で力尽きた昆虫などもいただいている模様(タンパク質、大事)。
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ライチョウが食べている高山植物も展示されています。手に入れるのにとても苦労されたそうです…貴重な機会に感謝ですね。

飼育下ではウサギのペレットやコマツナなどをあげているが、改良中。ウサギペレットだとアミノ酸のアルギニンがライチョウにとっては少ないらしく、動物園と協力して研究中のようです。ブルーベリーも好きって書いてあったなあ。コケモモっぽいから?

◉ニホンライチョウの保護について
2012年、絶滅危惧種のIB類(EN)に指定されました。どのくらいかというと、ジャイアントパンダと同じランクです(ざっくりすぎる説明)。レッサーパンダよりも危機ランクが高いよ〜(・・;)
野生個体はおよそ2000羽、減少傾向にあります。個体群維持には3000羽必要と言われるため、かなりマズイ状況。
ニホンコウノトリ、トキのように、かなり数が少なくなってからの保護では遅いため、野生個体がまだ残っている今のうちに手を打つ必要があるとのことでした。

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◉ニホンライチョウ飼育の前例と、現在日本で飼育しているスバールバルライチョウについて
ニホンライチョウは、大町山岳博物館(長野県大町市)にて飼育されていた時期がありました。1963年より飼育が始まり、繁殖にも成功しました。しかし、繁殖5世代目の最後の個体が2004年に死亡、以降飼育が中断されています。
この40年間の飼育ノウハウを失ってはならない、と動いたのが、上野動物園でした。ニホンライチョウ保護に動くため、まずはノルウェーのスバールバルライチョウ(ニホンライチョウよりは個体群が安定している)を日本で飼育し、ニホンライチョウを飼育する技術を獲得するために、研究することになりました。
スバールバルライチョウを現在飼育している動物園は、上野、多摩(非公開)、ズーラシア(非公開)、茶臼山、富山ファミリーパーク、いしかわの6園です。

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茶臼山動物園のスバールバルライチョウ。今年の1月に撮影しました。冬の白い羽根かわええええええ!!!

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◉ライチョウの繁殖
一夫一妻のライチョウ。春につがいとなり、夏に産卵します。タマゴの数は8〜11くらい、飼育しているライチョウは平均で22個くらい産むそうです。温められるのかなあ。実際、数が多いと孵化率が下がるようです。
繁殖には日照時間がかかわるらしく、スバールバルライチョウはノルウェーの日照時間に合わせて部屋の光を調節しないと繁殖がうまくできないそうです。ノルウェーは夏に白夜があるので、日本とは全然違います。その頃に繁殖にかかわるホルモンの値がピークになるそうです。
日本の自然光だと、スバールバルライチョウは繁殖できないらしいです。ここはニホンライチョウの繁殖とは違いそうな気もしますね…。
抱卵中は、オスはなわばりの見張りを、メスはタマゴをひたすら温めています。トイレの回数が減るためか、抱卵中のメスのフンは通常より大きいとか。母ちゃんはどの動物もすごいのです。

◉ライチョウの子育て
タマゴを温めてちょうど22日目、ヒナが孵化します。外側の殻はもろく、内側の薄皮は強いので、ヒナはクチバシで薄皮を丸くつついて割り、外に出ていきます。
ヒナは体温調節ができませんので、基本は母親に抱かれて温められています。孵化のころは梅雨の時期ですので、特に寒いのです。しかしなぜわざわざ梅雨のときに…。
ちなみに、高山帯はすぐ寒くなるため、ヒナの成長はかなり早いようです。90日目には親と見分けがつかなくなります。大きくならねば冬を越せないのです。
それに関係あるのかはわかりませんが、ヒナの体重は平均15gですが、12.9g以下のヒナは生育しなかったとの研究結果もあるそうです。小さい個体は淘汰される運命なのか…。
3ヶ月もしたら独り立ち、親との別れがあります。本当に早いなあ。

◉ライチョウの死因
外傷、感染症による死亡が多いそうです。仲間との闘争などもあります。また、ヒナの死亡率も高いようです。ヒナの場合は寒さでも衰弱してしまうので、平均気温の低い年は死亡率も高まります。交通事故や建物への衝突も原因に。
感染症については、やはり気温が低いところに住む動物なので、もともとの環境に菌がいないから弱いのかもしれません。温暖化に伴い、菌も繁殖域が広がります。ヒト由来の菌に感染しているのでは?という研究結果もあったような。
ヒトの食べ残しを求めて、なわばりを広めたキツネやカラスによる捕食も原因であるようです。ちなみに、キツネもヒトのゴミを誤って食べて、苦しんでいるようでした。
登山が趣味の人は、必ず山のマナーを守ってほしいですね。特に、ブームに乗っかる人は心配…(ーー;)

◉ライチョウの換羽
夏は茶色、冬は真っ白の羽になります。換羽のときは、羽が抜けたあとに違う色の羽が生えてくるそうです。夏〜冬ならば、茶色の羽が抜けて、白い羽がその根元から生えてくるとのこと。日照時間の変化により、ホルモンの働きが変わり、羽の色が変わるんだとか。メラトニンとかが関係するのかなあ。

◉冬のライチョウ
真っ白で丸くてすばらしいフォルムになるこの頃のライチョウ。なぜ丸くなるかというと、羽を少し広げて熱を保持しているからです。ふくらすずめみたいな。
ちなみに、ライチョウは顔だけ出して雪に埋まります。なぜわざわざ…?と思いましたが、雪に埋まっていれば風を体に受けずに済むからだとか。なるほどねえ。
オスはこの頃は群れて過ごすそうです。白い丸いのが木の下でコロコロしているような感じでしょうか。たまらんです。

◉ニホンライチョウ保護の事例
一番上のライチョウ剥製は、おそらく岐阜大で保護されたライチョウのものかと思います。
2005年10月3日、乗鞍の駐車場にうずくまるニホンライチョウが発見され、岐阜大の保護センターにライチョウが運ばれました。呼吸に異常はないものの、両脚マヒで動けない状態でした。
次の日の朝、そのライチョウは亡くなりました。用意されたエサをついばんでいたようですが、それが少し口に残ったままだったそう…。最期に、少しだけでも食べられたのかな。
次の日に病理解剖がされ、頸椎の脱臼や骨折などが見られました。おそらく、風も強く霧の出ている日であったことから、建物や避雷針にぶつかったのではとのことでした。

◉ニホンライチョウの飼育
スバールバルライチョウを飼育、研究したことで得られた情報とノウハウを生かし、数年後にはニホンライチョウ保護の次の段階として、ニホンライチョウの飼育を始めるかもしれないとのこと。
スバールバルライチョウを飼育している園がニホンライチョウ飼育に取り組むとすると、スペースの関係でスバールバルライチョウは他の施設に行く必要があるかもしれません。ということで、スバールバルライチョウ飼育園館なども増える可能性があるそうです。


とりあえず、今日学んできたことはほぼすべて書きました。
あ、間違っていたら教えてくださいね。わたなべ、バカなので、間違って覚えていることがたくさんあると思います。


ニホンライチョウが神の鳥と言われる所以は、日本の山岳信仰にあります。
山は、神のいる場所として考えられており、人はその神のいる場所に住むニホンライチョウを大切にしてきました。

日本の鳥ではないスバールバルライチョウは、ヒトを怖がります。ヒトに追われた歴史があるためです。
ニホンライチョウは、ヒトを怖がりません。ヒトは、ライチョウを、神の鳥を大切にしてきたからです。


そのニホンライチョウが、環境の変化、また、ヒトが原因の環境の悪化で、絶滅の危機に瀕しています。
ヒトとライチョウの距離は、共存関係は、いつから変わってきてしまったのでしょうか…。


動物園に行っても、思うことがあります。
ヒトはいつから、動物を無意識に下に見るようになってしまったのかと。
ヒトと動物の関係って、距離って、そんなものでいいのかと…。

同じ世界に生きるもの同士でないからこそ、お互いを理解する必要があるのだと思います。



このライチョウパネル展示を通して、ライチョウとはどんな動物なのか、同じ日本に住む者として、どう接していくべきなのか、そしてその他の絶滅危惧種についても、一人一人が考えるきっかけになればなあと、一人の客として思いました。


ライチョウパネル展は、1/8まで岐阜大学図書館で行われています。また、12/16には講演会もあります。

東京からなら、新幹線を使って4時間弱て来れると思いますよ。岐阜、そんなに遠くないよ。ぜひぜひー!


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ポストカード、缶バッチ、動物園パンフなども配布されていますよ。缶バッチは2種類、もう少しでなくなるかも。



最後に、岐阜大学繁殖学研究室の楠田先生をはじめとした皆様、素敵なパネル展示を見させていただき、ありがとうございました。
大学からの外部への発信は、大変なものだと思いますが、動物に興味のある人間はたくさんいます。これからも、このような機会をたくさん与えていただければと期待しています。

ありがとうございました!
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