2015年09月

レッサーパンダのために、できること

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本日は国際レッサーパンダデーでございます(^-^)/
モデルは風太くん…フーちゃんです(笑)
この間久しぶりに会ったのですが、思いの外かわいい表情を見せてくれたので。

…千葉の記事はまた後日に(^_^;)

国際レッサーパンダデー…これは海外にあるレッサーパンダを守るために活動している団体、Red Panda Networkが提唱している日のことで、今年で6回目になります。
絶滅の危機に瀕したレッサーパンダのために、何か出来ることがあるのではないかと、一人一人が考え行動するための日…だと思っています(^_^;)間違ってたら教えてくださいね。

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市川の梨花ちゃん♪

ファンとして、野生のレッサーパンダのために何かできないかなあと考えると少し難しいのですが…。
別に現地に行く必要とかはないと思うのです。日本にいるファンができることはやはり、レッサーパンダがいる動物園を応援することが一番なのかなぁと思います。

絶滅の危機に瀕した動物を守る方法として、域内保全と域外保全があります。
域内保全は生息地を守り、その動物を守ること。域外保全は生息地の外でその動物を守ること。動物園は域外保全にあたります。

それぞれどの動物園も、域外保全という重要な任務を背負って、動物の飼育をしているのです。
そんな動物園で動物たちを見守り、動物園で働く方々を応援することが、ファンとして一番動物を守れる活動なのかなぁと思います。
…ということで、これからもたくさんの動物園に行って、たくさんのお布施(笑)をしていかないと!ですね。




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日本平のまつば♪
これだけで終わるのもアレなので、私がかつてやっていたレッサーパンダについての調べ物についても紹介していきます。

私が大学四年生のときに書いた卒業論文のタイトルは
「レッサーパンダの性格:遺伝学的解析と行動学的解析」
でした。
レッサーパンダについて、いわゆる研究をしていました。たった一年だけですが(^_^;)

どうして性格を調査することになったのか?
遺伝学が関係してくるのはなぜか?
なるべくわかりやすく説明します。わからなかったらごめんなさい!(笑)

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◉絶滅危惧種、レッサーパンダ
ご存知の通り、レッサーパンダは絶滅危惧種の一つに含まれる動物です。
2つの亜種(シセンとネパール)を含めても、野性の生息数は約一万頭。
そのため、世界中の動物園で約800頭のレッサーパンダを飼育し、繁殖についての研究も進められています。

◉どうして日本の大学でレッサーパンダの研究を?
日本でのレッサーパンダの飼育頭数は約250頭、世界の約3分の1を日本で飼育していることがわかります。
つまり、サンプルの数が多いのです。
特に、飼育されているシセンレッサーパンダについては、8割くらいが日本で飼育されている個体です。
サンプルの多さ、研究をするための環境があること、これが日本でレッサーパンダの研究をしている理由になります。…たぶん(笑)

2014-11-22-15-18-22

◉レッサーパンダのペアリングと性格
ペアリング、繁殖ペアの形成は、どの動物も血統管理者の指示のもと行われています。
血統が濃くならないよう、調整していくことが一番大事です。
しかし、なかなか繁殖に繋がらないペアもいます。飼育員さんなど動物園の方々から話を聞くと、「性格の不一致」が原因なのでは?という話が多く出ます。
…なんか、離婚の原因みたいですが(^_^;)
そこで、血統はもちろん性格も考慮してペアリング形成をすれば、繁殖の効率があがるのではないか。
そんな理由から、レッサーパンダの性格を調査することになりました。

◉遺伝子について
遺伝子って何よ!って話ですが(^_^;)
遺伝子とは、いわゆる設計図です。私たち生き物の体を作るための設計図、それが遺伝子です。
ネコにはネコの設計図、ヒトにはヒトの設計図…遺伝子がありますので、当然レッサーパンダにもレッサーパンダの設計図があります。
レッサーパンダの設計図でヒトはできませんし、ヒトの設計図でレッサーパンダはできません。
また、親と子供の顔が似ているのも、遺伝子によるものですね。親からの設計図を引き継いでいるのですから。

◉遺伝子多型について
遺伝子多型…あまり聞いたことのない言葉かと思います。
多型とは、同じ動物を作る遺伝子(設計図)ですが、書いてある内容に違いがあるようなものです。
他人と自分、同じ人間でも、違いはありますね。一重まぶたに二重まぶた、肌の色や髪の色、性別など様々な違いがあります。
これらは遺伝子多型によるものです。ヒトの設計図でも、その種類は様々。
レッサーパンダの設計図もまた然り、様々なのです。

◉遺伝子多型と性格
性格に関係する遺伝子、というものが最近多く見つかっています。
新規探求性(好奇心の強さ)、神経質さ、最近だと優しさなども調査されています。
遺伝子多型…設計図の違いによって、性格が違ってくる、ということが科学的に証明されつつあります。
最初に発見されたのはヒトの遺伝子多型と性格の関連性ですが、イヌやネコでも発見されています。
つまり、レッサーパンダでも、性格に関わる遺伝子多型が見つけられるのでは?
そういった流れで、レッサーパンダの性格の遺伝学的解析は始まりました。

◉で、遺伝学的解析の結果は?
…私の卒業論文では結果が出ませんでした。残念。
レッサーパンダの遺伝子多型さえも見つかりませんでした。気の遠くなる程の長い時間と多額の研究費用が、この研究には必要なようです(笑)
ということで、現在は後輩が頑張って続けております。微力ながら、私も応援しています。


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メイタくんで小休止…

◉行動学的解析では何をやったの?
性格の調査では、行動学からも解析をしました。飼育員さんへのアンケート調査が主ですが、ペアリング行動の観察も行いました。ペアリング形成に性格が影響してくるとは本当なのか、知りたかったのです。
結果的には、影響してくるという結論を出しました。
攻撃には攻撃を!というドタバタなペアもいましたが(笑)、怖がりちゃんには気遣いを、というとても素敵なペアリングも見ることができました。
結果的にそのペアは子どもを授かることはできませんでしたが、交尾の成立までいったことは事実です。
この性格の違いを、どのように正しく判定できるようになるか?はさらなる試行錯誤が必要なようです。心理学の勉強も必要なようですから。

◉結論
レッサーパンダの性格は、ペアリングの形成に影響を与える。
遺伝学的にも行動学的にも調査は必要だが、性格を判定するには行動観察は不可欠。特に、同居のレッサーパンダがいる場合に、どのような行動をとるようになるかが観察ポイント。
また、性格の不一致は、レッサーパンダに無用のストレスを与えることにつながる可能性もある。
彼らの暮らしをより良いものとすることも、繁殖には大切なことであると考えられるため、性格の調査はこれからも続けるべし。

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わけわかメイタ!
難しい説明になっていたらごめんなさい(T_T)
こんなことをやっていました。興味のある方は、質問していただいてもかまいません、大歓迎です(^-^)
今はなんの研究もしていませんが、何かできることがないか模索しています。

私だけでなく、様々な学生、様々な大学がレッサーパンダについて研究をしています。
子育て行動、繁殖学について、飼育環境について…動物園と大学が手を組んで、レッサーパンダのために、動物のためにやっていること、たくさんあります。
少しでもいい、目を向けていただけたらな、と思います。

ちなみに、上記の研究内容については、日本平動物園にポスターが貼ってありますのでご一読ください♪(宣伝)

レッサーパンダのために、できること。
皆様もぜひ考えてみてください。

羽村 に (▼ ▼) が あらわれた !

更新が進んでおりませんが(^_^;)
関東遠征をしてきました!

まとめたいことはたくさんあるのですが、取り急ぎご報告をば。


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初訪問、羽村市動物公園です♪
最近動きがあった羽村、訪問を楽しみにしていました。

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屋外展示場に、レッサーパンダの個体紹介があります。
剛くん、玲玲ちゃん、最近婿入をしたラテくん、そして8月に嫁入りをしたソラちゃんです。
若いメンバーが入り、賑やかになりました。

この日は、全員に会ったことがなかったので、誰かしらに会えたらいいなぁと思い、訪問しました。
ただ、ソラちゃんは嫁入り直後で、公開のニュースもこの時点ではありませんでしたので、会えるとしたら剛、玲玲、ラテの3頭かなぁと思っていました。

…この文章の書き方じゃ、オチが見えますね(笑)


そうなんです、午前中に屋内に見えたのは…
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!!!
ソラちゃん!!!
鹿児島から嫁入りをした、ソラちゃんが展示の練習中でした!
驚きすぎて声が出ました(笑)

ソラ♀ 2014.6.12 鹿児島県平川動物公園生まれ
→2015.8.28 羽村市動物公園に嫁入り(BL:所属は平川)
母:風美
父:スバル
双子の兄:キラ

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写り込みが多いですが、ご容赦ください。
ネームプレートにも「ソラ」の表記。「練習中だから静かにね」の注意書きもありました。
正式な公開ではないようですが、練習で外に出すこともあると聞いてはいました…でもまさか会えるとは。
台風に負けず来た甲斐がありました(^_^;)

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既視感のある目つき(笑)
茶臼山の顔つきがよく出ていますね(▼ ▼)
色も薄く、茶臼山の子たちによく似ています。初めての気がしません(^_^;)

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ソラちゃんの様子ですが、特に何かに驚いたり怖がったりする様子もなく、屋内展示場を広く歩いたり、アスレチックの上でくつろいだりと、落ち着いていました。
また、腕力もありそうです。自分の背丈よりも上にある丸太に腕をかけ、そのまま懸垂の形で丸太の上に軽々とのぼっていました。

そういえば、平川の屋外展示場にはレッサーパンダが登れる木がありましたね。
木登りや、体の大きい兄キラとの喧嘩ごっこで鍛えてきたのかもしれません。
とってもアクティブなお嬢さんでした。

お客さんは珍しいのか久しぶりなのか?ときどきガラス面に手をかけて立ち上がり、お客さんの方をよく見ていました。


それにしても嬉しいサプライズでした。
正式な公開も近そうですし、ラテくんとの同居も楽しみです。


…ちなみに、午後からはラテくんの展示でしたが…写真は惨敗です(笑)
写り込みが激しいのと、遠足集団がとっても多いのとで、途中でカメラはしまいました(^_^;)
くるりんしっぽが可愛かったです。飼育員さんにもよく慣れているようで、安心しました。

剛と玲玲にも会えなかったので、またぜひ訪問したいですね。
ギャラリー
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