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さて、故郷静岡から無事旅立ち、姫路での生活が始まったミホさんなわけですが…。

ミホとの別れ、そして嫁入りの一部始終を追ったカメラマンさんがいらっしゃいました。その映像は静岡地方局の番組として、3/17に放映されました。

無事録画を見ることができましたので(ありがとうございました!)、見ることのできなかった方のために番組の流れと感想を述べていきたいと思います(^ ^)


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放映日時:3/17、16:45〜
テレビ局:静岡朝日テレビ
番組名:とびっきり!しずおか
番組内のコーナー「とびっきり情報局」にて放映
タイトル:レッサーパンダ ミホの嫁入り
飼育員の思いに密着

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ミホの紹介。
日本平動物園で生まれたレッサーパンダの女の子、1歳8ヶ月。
3/9に姫路市立動物園に移動し、レッサーパンダの男の子のひなた(5歳8ヶ月)のお嫁さんになることが決まった。
この移動は、絶滅危惧種のレッサーパンダの繁殖、種の存続に貢献するための大事なものである。

レッサーパンダの嫁入り、そのとき飼育員さんの思いとはどのようなものか?
密着取材でその思いにせまる。


日本平動物園とミホの映像が流れ、ちょうど年頃の女の子と紹介される(カメラ目線で立ち止まるミホ 笑)。
嫁入りの話、ひなたくんの写真と紹介が流れる。ひなたは昨年お嫁さん(バナナちゃん)を亡くし、新たなお嫁さんを探して欲しいと、血統登録委員会にお願いしていたところ、ミホが選ばれた…と姫路の職員さんが語る。

日本平の職員さんは、レッサーパンダの血統登録を日本平が行なっていることを説明、バックでタクシー夫妻とスミレ&シュウシュウのリンゴタイムや、舌出しまつば、暴れまつばの映像が流れる(笑)
種別調整事業→動物たちの結婚相談所との説明も。バックではタクシー夫妻のキスが流れる(珍しすぎてびびりました笑)。

その後、日本平のレッサーパンダ担当者の方(Aさんとします)の紹介。
Aさんはレッサーパンダ飼育歴6年の担当さん。(ちなみに、ミホのお母さんのシーを人工哺育で育てた方でもあります。)飼育員になるまでの経歴紹介も。
Aさんは最近娘さんをお嫁に出したばかりで、今度は世話をしているミホをお嫁に出すことになったと紹介される。


嫁入り2日前の、3/7。
Aさんが、動物園近くの竹林でレッサーパンダのエサとなる笹を取りに行く。
レッサーパンダが喜ぶ笹を取らないと…と語るAさん。取ってきた笹を食べやすいように整えながら、ミホの話をする。

「ミホは子供の時、本当に小さくて(リンゴを)全然食べなかった。でも、1月の中旬に、やっと自分の手からリンゴを食べた。自分がミホに認められたように思えた。ミホはその時、やっとリンゴの美味しさに気づいたんだろう。そこから、やっとオトナに向かって成長していった」
(バックでは、私が大学の時に撮影したミホのリンゴタイムデビューが流れていました。感涙モノでした。)

「自分の娘もそうだが、嫁に行くなら、名残惜しいから早く行ってほしい」と語るAさん。少し寂しそうな表情で。


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ミホの嫁入り1日前、3/8。
お別れ会のために、メッセージボードを飾るAさん。多くのファンによるメッセージ、飼育員の方からのメッセージも。
そして映るリース。ミホの嫁入りにあたって、ファンによってプレゼントされたもの。
…私の作ったこれ↑ですね(笑)私も映像に出てしまいました…(^_^;)
リースを飾るAさん。それを見て立ち上がるミホ。「ミホはこういうのが好きだもんな」と語りかけるAさん。

お別れ会の時間になり、大勢のお客さんが集まるレッサーパンダ飼育棟。ミホも感謝の気持ちを表してか、全力で放飼場を走り回る。
全国から集まったミホのファンの方のインタビュー。レッサーパンダ愛で写真集を作ってしまった方も!
ミホのために今日は遠くからやってきたという方、可愛らしいミホを見られなくなってしまうのは寂しいという方…ミホのファンの多さに改めて驚きました。


嫁入り当日、3/9。
午後に姫路の方が日本平に到着。姫路のケージを、Aさんともう一人の飼育員さん(Bさんとします。この方も、ミホの母シーを育てた方です)が飼育棟に運び込む。
ケージは外の運動場に置かれ、Aさんはそこで待機。
Bさんは室内にいるミホをリンゴで誘導して外に連れて行き、Aさんのもとに連れ出す計画だった模様。

しかし気配を察してか、Bさんの誘導にのらず、警戒しっぱなしのミホ。Aさんは外から様子を見ていたが、室内に行き、Aさんがミホをリンゴで誘導することに。
「ミホ、降りてこないとリンゴ食べられないぞ」と優しく語るAさん。ビビりつつも、少しずつ降りてきて、Aさんについていくミホ。
Aさんが外に出て、ミホも外に出る。

Aさんが運動場に座り込み、ミホもAさんのもとに。2人の最後のリンゴタイム。
ひとかけらのリンゴを受け取り、Aさんを見つめながらリンゴを食べるミホ。
リンゴを食べ終えたミホは、横のケージをチラリと見たあと、自ら中に入る。Aさんはすぐにケージを施錠。

「普通、こんなことはない。」
リンゴで誘導してケージにミホを入れる予定だったAさんは、冷静に語りながらも驚いた様子。

AさんとBさんによりケージが外に運ばれる。飼育棟前で、ミホと飼育員さんたち(と、ちゃっかりと私のリース)で記念撮影。
車に乗せられたミホに声をかけるAさんと、威嚇をするミホ(笑)
「おー、怒れ怒れ(笑)。元気でね。…バイバイ。」とAさん。

午後3時、ミホは姫路の方に連れられて、日本平を出て行く。

「人とか、動物とか、そういうことを超えて、嫁に行くことはなんとなく悲しいもので。子供を産んだら喜びにもなって。とても複雑です。」
「明日の朝、ドアを開けたら、いるはずのミホがいないわけで。そこで初めて実感して、寂しさが出てくるのだと思います。」

最後に、ミホは嫁入りしましたのパネルで締められる。


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その後、姫路の動物園の方からのムービーが流れる。
ミホは元気にやっているということ、これから繁殖のためにさらに力をいれて大切に世話をしていきますとのメッセージ。




まず、素晴らしい番組にしていただいた、レッサーパンダファンでもあるカメラマンさん。本当にありがとうございました。
コアなファンに囲まれることになり(笑)、申し訳なかったです。素晴らしい番組をありがとうございました。

自分がミホのためにしてあげられたことはほんのわずかですが、このような形で多くの人にミホの成長を伝えられたことが本当に嬉しかったです。

飼育員の方の気持ちに迫る、という番組の軸も、新鮮だと思いましたし、何より取り上げて欲しかった面でもあります。
動物たちと接している飼育員さんが、どのように別れを迎えているか…視聴者の私たちが見たものはわずかかもしれませんが、その思いに触れる機会ができたこと、大変嬉しく思いました。


どの動物園でも、さまざまな別れと出会いがあって、複雑な飼育員さんの思いがあって…。
改めて、飼育員さんたちを尊敬しましたし、感謝の気持ちを持ちました。

ミホの応援はもちろん、旅立ったレッサーパンダたち、動物たちの応援を、陰ながら続けていきたいと思いました。




番組レポート&感想は以上となります。
読んでいただき、ありがとうございました(^ ^)