日本平動物園のレッサーパンダ、タケル(生後5ヶ月弱)が12月17日に亡くなりました。
11月に行った時にタケルに初めて会えたので、写真を載せていきたいと思います。
そのときは、それが最初で最後になるなんて思いもしませんでした。
命名おめでとうも言えないまま…。
タケル♂☆ 2015.7.29-2015.12.17
父:タク 母:シー
双子兄弟:ヤマト
初めましてのタケルくん。
小さすぎてびっくり。でも笹は食べる、おっぱいもよく飲む、そしてよく寝る子だなぁと思いました。
アスレチックに挑戦。
えいっと登るタケル。後ろからヤマトが。
このあと、タケルは下に落下、そのままヤマトに攻撃されバトルが始まりました(笑)
今度は上からアスレチックに挑戦。また後ろからヤマトが(笑)
危なっかしいけれど、頑張るタケル。ヤマトが上から心配そうに見ている?
危ないことはやめとけーとタケルを止めるヤマト。
タケルは結局下に降りきれず、このあとは上に登っていきました。
「アスレチック、むずかしいです…」
遊びたいけれど、小さな体ではできないことも多く。それでも精一杯遊び、この日は飼育棟をグルッと一周できるまでになりました。
亡くなる前日も、飼育員さんも驚くくらい、小さな体で元気いっぱいに遊んでいたとのことです。
ヤマトとタケル。この場所と、飼育員さんの出入り口近くの床上がふたりのお気に入りの場所でした。必ずふたりでくっついて寝ていたそうです。
シーとタケル。動きの早いお母さんに精一杯ついていくヤマトと、どうしてもついていけないタケル。
ただ、タケルは母のシーのことをよく見て、頑張って追いかけていました。何メートルも離れた場所からもシーの姿を見つけ、追いかける姿を何度も見ました。
授乳のとき。上がヤマト、潰されているのがタケルです(笑)
タケルはよくおっぱいを飲んでいました。時間だけで言えば、ヤマトよりもよく飲んでいたようです。
タケル、精一杯な姿をたくさん見せてくれてありがとう!
楽しく遊んで、美味しく食べて、たくさんの思い出ができたかな。
でも早すぎるよ…。
ヤマトの成長、見守っていてね。
かわいい姿を見せてくれてありがとう。
リンゴ、食べてくれてありがとう。喜んで食べてくれたって聞いて、すごく嬉しかったよ!
さようなら、タケルくん。
おやすみなさい、タケルくん。
あまりにも突然の訃報に、動物園の方々もショックを受けているように思えました。
飼育棟には、タケルの献花台があります。年末だけでなく、新年になってからも設置を続けるそうです。
飼育員さんのご厚意で、私が作成したアルバムを置いていただけることになりました。
自由に見ていただけるようになっております。
ヤマトは元気です!
少し警戒心が強くなったようですが…見た感じでは体も大きくなりましたし、笹もリンゴもよく食べています。
タケルが亡くなったときも、くっついて寝ていたヤマト。ヤマトが何を思っているのかはわかりませんが…タケルと一緒に寝ていたお気に入りの場所に、ヤマトは一切行かなくなりました。
別の場所で、ひとりで寝るようになりました。
ひとりで遊んだり、お母さんにかまってもらったり、元気に育っているヤマト。
タケルの分も、ヤマトのことを見守っていきたいと思います。
小さく生まれても途中から発育が追い付いてくる子もいるので、タケルくんも、勇ましい名前がついただけに、きっと元気に成長してくれるものと思っていました。
小さな体であまりにも精一杯生きていたので、タケルくん自身もまだ自分が亡くなってしまったことに気づいていないような気がしてしまいます。
ヤマトタケルとふたりで一つの名前ですし、これからもずっとヤマトくんと一緒にいる存在として、パンダファンの心の中にも居続けてくれるでしょうね。合掌。