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2回目の大崎公園に行ってきました。
こんな入口もあるのですね。
確実にキキさんがモデルと思われる、レッサーパンダのデザインがgoodでした(^-^)

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今日の目当ては何と言っても、キキさんとミクちゃんの合同お誕生日会!
20歳と18歳の超高齢パンダが、どちらも毎日展示に出ていて、しかも誕生日のお祝いができる…とても素晴らしいことだと思います。
このような機会があることに感謝ですね。

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キキさんスヤスヤ…
6月18日に20歳を迎えました!おめでとうキキさん(^-^)
キキ♂
1997.6.18 茶臼山動物園生まれ
→1999年 大崎公園子供動物園に移動
(大崎公園最初のレッサーパンダ)
母:ミンミン☆
父:陽陽☆
双子の弟:テンテン☆

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ミクちゃんもふわ〜
もうすぐ18歳になります!元気そうで嬉しいな( ^ω^ )

ミク♀
1999.7.21 秋吉台サファリ生まれ
→2012.12 大崎公園子供動物園に移動
母:香☆
父:宝宝@秋吉台サファリ
双子の兄:リク☆


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装飾もしっかりお誕生日モード。ガラス面にもお祝いの言葉や絵がありました(^-^)

そして、ちょっとしたサプライズも。
壁に写真が何枚か貼られていたのですが…その中に文字のみの紙が一枚。
なんと、茶臼山動物園でのキキの飼育を担当していた飼育員さんからのメッセージがありました!
大崎公園の飼育員さんが掛け合ってくださったのでしょう。素敵なお祝いのメッセージが書かれていました。

また、写真も素晴らしく…
キキさん側には、最近のキキさん、茶臼山の飼育員さんが提供してくださった0歳の頃のキキさん、そして双子兄弟であるテンテンさんの写真が!

ミクちゃん側には…
大崎公園来園当時のミクちゃん、双子兄弟であるリク、そして秋吉台4姉妹であるノン、アーヤ、アーニャ、ミクの同居の写真が…。
今思い出しても泣けてしまう。アーヤとアーニャにここでまた会えるなんて。
ファンの方からの提供ということで、提供してくださった方には大きな感謝を!

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お誕生日会が始まる前に、皆さんのご協力で作ることができたプレゼントを飼育員さんにお渡ししました。
応援してくださった皆様、代筆を託してくださった皆様、現地で書いてくださった皆様、ありがとうございました(^-^)
飼育員さん、とっても喜んでいました。イベントの時も紹介していただきました。
今後、このメッセージはキキとミクが見える場所に置いてくださるとのことです。

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イベント開始前に、キキさんミクちゃんへのプレゼント用に、リンゴの型抜きをしました。
お子様優先とのことでしたが、子どもたちが終わった頃に列に並び、私も型抜きをさせていただきました( ^ω^ )

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リンゴの準備が終わったらプレゼントスタート!
最初はキキさんにプレゼントがあったのですが、ポジション取りに失敗し、撮れませんでした(^_^;)すごい勢いで食べ、あっという間に完食!美味しく食べてくれたようです。

その次はミクちゃんの番。
ですが、いつもはミクちゃんが食べてからキキさんの番になるそうで、いつもと違う順番にミクちゃんが少しイジけたのか、ふて寝していました(^_^;)
なんとか飼育員さんが「あんたも主役だから!」と説得(笑)し、ミクちゃんにもリンゴのプレゼント!
嬉しそうな顔してますね〜

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ミクちゃんは一個一個、手に持って食べていました。

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「いっぱいあるじゃーん✨」

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「おいしいなぁ〜」

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「ごちそうさま!…って、もうリンゴないのぉ」

ミクちゃん、リンゴをもっと食べたかったようで(笑)
あっという間に完食!よかったねミクちゃん!

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「おいしかったわ〜。でもあっつーい」
とのことで、ミクちゃんはこのあと室内に撤収。
ミクちゃんは暑くてもお外が好きなようで、室内にはなかなか行こうとしませんでした。暑いからという理由で室内と出入り自由にしても、外に出たがるんだそうです。なんとなくわかるよ。

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ミクちゃんのお家に看板が設置されました(笑)

ここで、イベントを終えた飼育員さんがレッサーパンダファンに向けて、お話をしてくださいました。

キキさんやミクちゃんが来園するときにあったやり取りのこと、なぜ大崎公園に来ることになったか、大崎公園に着いたときのこと、体調不良のときのこと、体調が回復するまでに取り組んだこと、今のキキさんとミクちゃんのこと…。
キキさんが来園し、それからずっと担当を続けている飼育員さんでしたので、大崎公園のレッサーパンダの歴史すべてを教えていただけたのだと思います。

前回来たときにお話を聞いた時も思ったのですが、大崎公園だからこそできること、取り組みにくいからこその工夫、最大限の努力で取り組んでいらっしゃるのです。
結構難しいことだと思うんですよね、これ。できないとわかったら諦めてしまうことも、世の中は多々あると思うのです。
大崎公園らしさ、「自分(たち)らしさ」を正しく理解していないとできないことだと思います。

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少し間が空き、閉園の少し前になった頃に、また飼育員さんが「これを言わなきゃ!忘れてたよ!」と、レッサーパンダファンたちに声をかけてくださいました。
とても嬉しいことをお話してくださったのです。

まず、キキさんとミクちゃんがここまで元気に過ごせているのは、大崎公園だけでなく、キキとミクが生まれ育った園や支えてくれた他園の飼育員さんたちのおかげてもあるということ。そのことも忘れないでほしい、とのことでした。

そして、それだけでなく、応援してくれているファンがいることも、キキとミクのためになっていると。
こうやってお祝いをしてくださるお客さんがいること、なかなか来れなくても存在を知って応援してくれている人がいること。こういう応援の気持ちはどこかで巡り巡って、キキとミクの元気や長生きに繋がっているのだと思います、と。
だから、ここにいるファンやお客さん、来れなかったけれど応援の気持ちを持ってくださるファンの人すべてに感謝します、とお話ししてくださいました。

これは皆さんにお伝えしたいと思い、覚えている限り書かせていただきました。




少し自分語りになりますが、私は動物園ファンの存在を疑問に、そして動物園にとって不要な存在なのではないかと思っていた時期があります。

飼育員さんや動物園に関するネガティブなニュースや問題、それを聞いて憤り、炎上までしてしまった問題を過去に見ました。
そして、その炎上に無意識に加担してしまったこともありました。
その炎上で、飼育員さんが動物園から離れた…という話を聞き、自分は、動物園や飼育員さんを応援する存在としてファンをやっているつもりだったのに、真逆のことをしてしまった…自分みたいな人間はファンなどやるべきではないと思い、動物園から離れようとしていたことがあります。

問題は色々な背景があるので、一概には言えませんが、所詮ファンはただのお客さん。その背景をすべて知るファンなどいないのです。
それをわかっているつもりだった自分が情けなく、自分の想像力の無さにショックを受けました。

大崎公園で飼育員さんの話を聞いて、ファンの在り方というものを今一度考えることができました。
自己満足でもいい、動物が好きだ、好きな動物を試行錯誤して大切にしてくれる飼育員さんが好きだ、その飼育員さんを支える動物園が好きだ、という気持ちは、巡り巡って、応援になるのです。
動物と動物園にポジティブな空気を運ぶ…それが動物園ファンとしての在り方だと思います。

過去にあったそのことはやはり今でも後悔がありますし、消化できない部分もありました。
今回大崎公園の飼育員さんのお話を聞き、自分の、ファンとしての在り方を再認識することができました。
そんなことを考えさせてくれた大崎公園の皆さんに、とても感謝しています。



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また違う話になりますが(笑)、なぜキキとミクのお祝いをしたかったのか、あの企画をしたのかもお話させてください(^-^)

まず、大崎公園さんに感謝をしたかったのです。
前回も今回も、自分の価値観というか、動物園の見方、動物との向き合い方、大崎公園は大事なことをいつも教えてくれるのです。
そして、この企画を通して、大崎公園に行ったことがない方を含め多くの皆さんに動物園のことを知っていただき、訪問するきっかけになれば、と思ったのです。

また、個人的な理由として、ミクちゃんのお祝いをどうしてもしたかったのです。
ミクちゃんの1つ上の双子姉妹であるアーヤとアーニャ。アーヤとアーニャはミクちゃんと同じ頃に秋吉台から移動し、日本平動物園にいました。アーヤとアーニャは数年前から体調不良や高齢のため、非公開となっており、誕生日のお祝いをすることができないまま、昨年お別れをしてしまいました。
アーヤとアーニャにそっくりなミクちゃんが大崎公園で頑張っている…それを応援したくて、企画をしました。

キキさんに関しては、大崎公園で18年間頑張っている、まさに生き字引のような存在です。
長野から遠く離れた地で、埼玉の市民の皆さんを癒してきたキキさん…そして20歳になったいまでも元気に過ごし、大崎公園のシンボルとして頑張っています。
そんなキキさんをさらに応援したい、飼育員さんが言っていた「30歳!」を目指してほしい!そんな思いもあり、企画をしました。


突然の企画にも関わらず、一緒にキキさんとミクちゃんのお祝いをしてくださり、本当にありがとうございました。
とてもとても、嬉しかったです。
ファンの想いってすごいな、と思いました。



かなり長くなってしまい、すみませんでした(^_^;)
皆さんもぜひ、大崎公園でキキさんとミクちゃんに会ってみてくださいね。