元気に草をモグモグ。
ウシ化したジャスミンさんごきげんよう。笑
久しぶりに京都市動物園に行きました。
朝、開園よりも少し遅く着いて、間に合わないかなぁと思いつつレッサーパンダ舎を覗きこむと…ウーロンくんが朝ごはんを食べていました!
リンゴ、ラスト一枚を食べていました。ギリギリセーフ(^_^;)
おとなりの古都ちゃんはとっくに食べ終わり、寝室に帰っておりました。アウト!笑
レッサーパンダたちが寝てしまったので、イベントへ…。
お誕生日の特別ガイドがありましたので、最後までお話を聞かせていただきました。
私が初めてナイルさんに会ったのは2013年、そのときは妻のクリスさんと一緒にいました。仲睦まじい夫婦で、いつ見ても一緒に寝転んでいたことを思い出します。
そのクリスさんも2017年にこの世を去り、ナイルさんはひとりに。群れで生きる動物が、伴侶に先立たれる辛さは…あまり想像したくありません。それでもナイルさんは、衰えを感じさせながらも毎日を力強く過ごし、25歳を迎えました。
飼育員さんは、ナイルさんの今後のケアについて悩みながら考えながら毎日を過ごしているようでした。
寒い外に出すのは身体の負担になるかもしれない、でもナイルさんは外に出たがっている、身体も衰え病気もある、でも天寿を全うしてもらいたい…物言わぬ動物と向き合い命のことを考えるのは、大変なことだと思います。私が意見を簡単に言えるようなことではないのでしょう。
何が彼にとって幸せなのか…どの選択肢が最良なのか。明確な答えはないのかもしれません。飼育員さんが今後どのようにナイルさんと向き合っていくのか、今後も見守っていきたいと思いました。
お昼頃にレッサーパンダ舎に戻りました。
お昼ご飯を食べる古都ちゃんに会えました!良かった〜
美味しいお顔、ありがとう(^^)
ウーロンくん、ウシ化。
そして…
どうやらウーロンくんと同居するようです。
同居は短時間で終了。この次の日で今年の同居は終わったようです。
飼育員さんが同居中に観察していらしたので、お話を聞かせていただきました。
動物園ホームページにある通り、ジャスミンは2018年6月に3回目の出産をしました。その子(オス1頭)を育てていましたが、首に裂傷が見つかり…治療のために取り上げられたものの、数日後に治療の甲斐なくその子は亡くなってしまいました。
飼育員さんにその時のことを詳しく教えてほしいと思い、お話を伺いました。
ジャスミンは、今回生まれた子のことを特に大事にしていたそうです。
グルーミングも多く、ひたすら子を舐め続けていたそうです。ですが、落ち着かないのか、夜に何度も子の首をくわえて歩き回っていたそうで、その首を何度も舐め続けていたことが原因で首に裂傷ができてしまったとのことでした。
最初の子育ても、双子の片方は亡くなり、ジャスミンも体調不良のため、残された片方の子(ムータン)は人工哺育となりました。その次の子育て(ロッポとプーアル)は元気に育ったものの、一度ジャスミンが体調を崩してしまったようです。
素人目の勝手な推測ですが…ジャスミンは母性が強い、かなり頑張り屋さんなお母さんなのだと思います。
子どものことが可愛くて、大事で、でも何かしら不安で、どうしたらいいかわからなくて…不安な気持ちで子育てを一生懸命頑張っていたのではないかと、想像しています。
自分も経験してみて初めてわかったのですが、産後の気持ちの落ち着かなさは異様でした。体調やホルモンバランスの影響のためそうなりやすいとのことですが、頭でわかっていても心をコントロールすることができない期間がありました。
子どもがとても可愛く見えると思ったら、全然可愛いと思えなくなったり、些細なことで傷ついて泣いてしまったり…ヒト以外の動物がどうなるのかはわかりませんが、ジャスミンがなかなか落ち着けない行動をとったのは…なんとなくわかるような気がします。
「母親は、70点ぐらいがちょうどいい」と、住んでる自治体の保健師さんに言われました。完璧なお母さんなんていない、子どもが元気なら大丈夫、頑張りすぎは良くないよ、という話でした。
ジャスミンと話ができたら、そんなことを言ってあげたいです。頑張りすぎないで、自分を追い詰めないで、子どものために自分を大事にして……擬人化して考えすぎ、ですかね。
今年はウーロンとの交尾が2回確認されたそうです。
どのような結果になるかはわかりませんし、これまでのこともあるので不安もありますが、ジャスミンのことを変わらず見守っていきたいと思います。
ナイルさんのこと、ジャスミン親子のこと…命について考えることが多い日になりました。
ジャスミンが頑張っていたこと、亡くなった子も頑張っていたこと、私はずっと忘れないでいようと思います。